職場の片隅に…
夏、真っ赤な大輪の花を咲かせていました。ふとみると、不思議な形に変身してました。
これは、この花の「実」それとも「タネ」かしら?
今日、外来から帰ってみると…
玄関で涼んでいる家族がいました。
癌の末期ですが、認知症もあり、本人は苦痛を感じてないので、出来るだけ今まで通り、ホームで過ごそう…と、病院から戻ってきた方です。
毎日、娘さんに車イスを押してもらい、散歩をしたり、外で大好きな歌を歌いながら過ごしています。
車から降りて、思わずその方に声を掛けました。「毎日大変でしょうが、一日一日を大切にしてください…この時は、神様があなた方に与えられた恵みの時です。お二人が平安の中で別れる事が出来るように、神様がお母さんだけじゃなくて、あなたの心を癒されてるんですよ…」と
すると…
娘さんの苦しみが…悲しみが…しかしその中での喜びが…
神様の素晴らしさを話しているとポツリと…
「でも、私は不信仰なんですよ…祈りが出来ないんです…もう、随分神様から離れてます…」と肩を震わせました。
私は「長い難しい祈りをしようと力まないで下さい…ただ、神様…私はあなたを信じます…あなたを愛します…」と、そしてマリアが受胎告知を受け入れたように、ただ「御心のままに、この身になりますように…」と、真っ直ぐに「神様」に祈ればいいんじゃないですか?と言うと、顔を上げ嬉しそうに「そうですね…そうですね…」って
お母さんも、何度も何度もうなずきながら「そうね…そうね…ありがとうね」って…とっても充実した分かち合いの時を持つことが出来ました。
「今日あなたに会えてよかった…」と…神様がおられることを信じ喜んで下さいました。
みんな何かしらの苦しみを抱えてます。
家族親族間でのトラブルであったり、なんで私ばっかり…と、怒りに押しつぶされそうになっている人…
そう長くない間に訪れるであろう「別れ」を思い不安と恐れの中で、悲しんでいる人…
でも、今どんなに苦しくても…
今のあなたを、守り導いておられる神様がおられ、今の体験も全て「益」と変えられる事を私は知っています。
その事を、私はあなたに伝えたいんです。
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