桜の花びらは沢山の雨の滴を含み、重たそうにその枝はうなだれています。
どんな逆境の中でも使命を全うしようとしているかのように感じます。
今週は受難週です。
ふと、母が病気になった当初の事が思い出されます。
「間質性肺炎」だとの診断が二つの大きな病院の医師が担当し確定されました。
その病状は坂道を転げ落ちるかのように進み、直ぐに「後一週間…」と予想されていました。
必死で祈り神様にすがる日々…
神様は私の祈りを聞いて下さり、一命は取り留めました。
しかし「副腎皮質ホルモンなどの大量投与」によって、口の中に口内炎が出来ました。
直ぐにそれは潰瘍化し、おまけに口の中全体がカビに犯され…
激しい痛みで水分さえも喉を通らなくなりました。
肺の病状は一気にその3分の2を占め、胸と背中及びその痛みはやがて全身に…
増える痛み止めの内服や注射…
そんなある日、面会に行った私の顔を見るなり母が言いました。
「私は生きるよ!」と
その週は今と同じ受難週でした…
つづく
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