2016年2月1日月曜日

語りかけを求めて…

今日も何とか一段落…と、思ってると
やっとほっとしたところなのに、やっぱり耳にしてしまうと気になるでしょ

だから、急遽外来付添いです。
帰りの車を待ちながら「聖書」を読みます。

人間歳を重ねると、些細なことで内出血を起こし、打撲痕が現れ
骨折している事があります
くしゃみをしただけでも、寝返りを打っただけでも骨が折れたりするんです。

今の医学は凄い
直ぐに「MRI」を撮り、病状が明らかになります

その内に、骨折部位が文字で現われ、古い物か新しい物か…
治療方法までも表示されるようになるのではないかしら
そのような時代はそう遠くないのかもしれませんね

病院を出ると外はすっかり暗くなり、肌寒くなりました
車の中で、側に寄り添ってると…
私の顔を見てぽつりと言いました
 「役立たずでごめんね…」と
高齢で認知症もあり、問いかけにも今一つ…と言う方ですが…

思わずそこに母を見た思いがしました
元気だった頃は人の為に一生懸命に尽くした人です
でも、突然重い病気になり、生死をさ迷い…混乱しました。
幸いにも8年ものおまけの人生を送りましたが

時々ぽつりと言ったものです
「なんも出来んごとなった…わけわからんごとなって情けなか…
役立たずになった…あんたの手ば取って、世話かけてごめんね…」と

今日、その方にも言いました
「今まで頑張って来たんだから…もういいんだよ…
出来なくなったことは私たちがお手伝いするから、大丈夫よ…」と

すると、じっと顔を見て…「ウン」と頷きました。
あれっ?意思疎通取れるんだ…

私の帰宅時間は大幅に遅れはしましたが
天に帰った母に出会えたように思いました。

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