2014年5月12日月曜日

雲の中…

今日は朝から結構激しく雨が降っていました。

ご覧の通り、我が職場では…
一寸先は…何にも見えません。

こんな時私は「天国に一番近い場所〜」などと思ってしまいます。

だって…
雲の中にいるような気がするんですもの。

今日職場に着くと…
ターミナル期として過ごしていた方が、朝早くに天に帰っていました。

私の職場では「死」の受け止め方が病院とは随分違うんだと思います…

病院では「死」を周りの人に気づかれないように…
人が亡くなったら、極力周りに知られないように、こっそりと地下にある霊安室に運びます。
そう…何とも言えない陰湿な場所へ。

でも…
私が務める職場は違います。

朝…放送朝礼の時に必ず、⚪️⚪️の町でお住まいの⚪️⚪️さんが私達より一足先に天に帰られました…
と伝え、玄関ホールに利用者も職員も出てきて見送るんですが…

みんなの前で白い布をめくり顔を見せます。
そして、どのような方だったかなど思い出を話し、家族も挨拶します。

そして…
みんなで聖歌を歌います。
「あめのきさき 天の門 …海の星と輝きませ アベ アベ アベマリア〜」と…そして「共同祈願」を祈り…
更に聖歌を歌いながら霊柩車に乗り込み、出発するまでみんなで見送るんです…アンジェラスの鐘がなる中を…


私がこの職場で始めてこの光景を見た時…
私はびっくりしました。
病院しか経験が無かった私は、同じような高齢者が…
みんな「死」を受け入れている事にびっくりしたんです。

そして…
「良かったね…」「私もこんな風に見送って欲しい…」って…「死」は暗いものではなく、もちろん怖いものではないんです。

一人一人が…「死」を目前に感じながら生きてるんです。

そして…
他宗教の方々が心を合わせ…

何の違和感もなく、なくなったら「神様の元に帰る…天に帰られた…」との言葉を受け入れてるんです。

不思議といえば不思議でしょ…

そして…
「神様」を…
知っている人はとても穏やかに旅立つんです。

病院では、「病気を治そう」「病気と戦おう」と誰もが思っており、「死」を受け入れるのには凄い格闘があります。
本人もご家族も、もがき苦しむ様子をよく目にしました。

私達一人一人は「死」に向かって行きているんです。

だから…この世での使命を全うする為に…時を大切に…どのように生きるのか…

とても大切なんです。

あなたは…
何を選びどのように行きて、どのように天に帰りたいでしょうか?

考えた事がありますか?

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