2014年6月2日月曜日

元気になったよ。

先日ぐったりしていた「ツワブキ」ですが、今日は恵みの雨を浴びて喜んでいます。

しかし、この気温の変化はなんでしょう。
昨日まで梅雨を通り越して「真夏」がやって来たって感じでした。
私の職場は特別養護老人ホームなので当然高齢者ばかりが入所してます。

脳梗塞の後遺症で車イス生活だったり寝たきり状態だったり、言葉が発せられなかったり…
重度の認知症あるいは精神を病んでいる方々もいます。
病気の問屋かって人も…
ガンと共存している方も…

高齢の方にとってこの気温差は命取りとなるんですよ。
若い人と違って体温調節が出来ませんし、具合が悪い事を感じる力も無いんです。

だから、突然急変し大慌てすることがしばしば許されます。

でも、まだホームなどに入っている方は安心です。
心配なのは自宅で過ごされてる方々です。

自覚がないので、昨日が寒ければそのまま温かい寝具に包まれてますし、どうかすると「カイロ」をだいている方だっているんですから。

今まで一生懸命に生きて来られた方々です。食べるものも食べず子供達の為に働きどおした方々です。

だから…
同じ事を繰り返し言ったり、ちんぷんかんぷんな事を口走っても…
ヘンテコな動作をし、粗相をしても…
そっと受け止めて欲しいんです。

私の両親も一生懸命に働き、人に尽くし奉仕をして来た人ですが、晩年は思いも掛けない病気と言う十字架を背負い…気分が上がったり、ドーンと落ちたり…

ヘンテコなことばっかり、いっぱいしてくれました。

私は何度目を丸くし、口がぽかんと開いてしまったことでしょう…
「感謝だ!」と思ってもつい「あ〜」とか「う〜」と、漏れてしまったものです。

でもね…その時は本当に…

兄弟や親族にすらその大変さは解らず、当事者しか本当の事は解らないんです。
だってたまに来た人には、キチンと対応出来るんですもの。

私も散々振り回されてる時に、たまに来た人に「お〜!おふくろ元気じゃないか」と言われ、思わず怒りがこみ上げ、悲しくなって…
涙が落ちそうになったこともしばしばあります。

でもね…
その役割を…あなたが選ばれたんです。最後の親孝行です。
だから…
振り回されて上げてください。

たとえお礼の言葉を聞くことがなくっても、どうしようもない重度の認知症で昼夜逆転していても、食べても食べても「ご飯食べてない…」と言われても…

解ってるんですよ。
時に「的を得た言葉」を発する事もありますし…
ただ感謝の言葉を、その気持ちを表現できないだけなんです。

言葉を発する神経がやられてしまってたり、感情を表す神経がおかされてたり…します。

必ず、「ありがとう」って声にならない声で言ってますから…
その声を受け止めて欲しいんです。

誰よりもあなたの苦しみを解っていますから…

そして神様は全てを御存知です。

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