職場の一角に「なんてんの実」が…
誰もが思っていました。
「父と母はきっと一緒に天に帰るかも…」と。
でも、翌年の2月母が先に天に帰ったのです。
母は以前「A子が一人で泣かずに留守番ができるようになるまで…私は生きる」と言っていた人です。
ところがこの頃A子は中学校に行けずに苦しい時を通っていたんです。
高校受験…担任の先生から言われました「評価が出来ません…」と…
高校は無理かと誰もが思っていました。ところが、合格したんです。
「神様だ!」としか言いようの無い出来事でした。
そんなある日、母の面会に行った時(母は声をかけても、反応が無い状態でした)
A子はばあちゃんの耳元で言ったんです。
「ばあちゃん!私ね…私ね…学校に行くんよ…高校に行くんよ…神様がね…」と涙ながらに話していると…
母が…パチっと目を開けて…はっきりした声で言ったんです…
「何ね!あんた学校いっとらんかったとね!」と。
もう、ビックリしました。
そう、心配かけたく無かったので言ってなかったんです。
だから、二人の面会に行く時は「中学校の「制服」を着て行ってたんです。
A子は泣きながら「ばあちゃん…でもね…でもね…私は学校に行くよ…」と約束したんです。
その数日後に母は安心したように「私は先に行くよ〜じいちゃんを頼むね」と言ってるかのように…
母が最初言ったとおり、A子がもう大丈夫…と確信してから…
「私の地上での役割は終わった…」とでも言うかのように…
つづく…
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