2015年2月7日土曜日

最後の車いす…

 
 
病院の出入り口に「車いす」が用意されています。
当然我が職場にも沢山あります…色んな種類の物がね…

私の父は自力で歩けてましたが…
ある日「すこ~し…おかしいかな…」と言うレベルで、病院へ行くために車いすに乗せました。
「おいは、よか~」と照れ笑いしながら、手を振っていました。

しかし、念の為に受診したその病院から、自力で歩いて帰って来ることはありませんでした。
もちろん車いすに再び座ることもなかったんです。

以前にも「脳梗塞」になり右片麻痺や呂律が回らない症状が出たりしました。
でも、早期発見の状態で素早く治療して頂き、2回とも完全に回復していました。
今回も「一過性の脳虚血発作」か「小さな多発性脳梗塞」あたりかな?と思っていましたが…
何とその診断名は「脳幹梗塞」でした。

入院当日は、ベットの上に座り、笑いながら手を上げて
「はよう~かえれ~」と私を追い帰しました。
次の日は、ベットに寝てましたが、いつものように手を振り
「はよ~かえれ~子供が待っとる」と言いました。
次の日、手が上がりませんでした…言葉も…呂律少しまわりません。
次の日、更に言葉は不明瞭です…でも、表情で私と会話しました。
次の日、手を握る力が弱くなっていました…
次の日、もう何にも言えません…
次の日、様子が変です…顔中べったり脂汗をかいてます…
「じいちゃん…どうしたと?おかしかね…私が解る?ミッコよ…」と
声かけても何の反応も示しません。
そして、じっと見ていると「呼吸が止まりました」
速やかにドクターと看護師が総動員…
対応して頂き…手動の人工呼吸を…そしてベットごとレントゲン室へ…
MRIの結果は…
ドクターから「呼吸の司令塔がやられました…でも脳死ではありません…」と
結果、家族間でも電話連絡し「人工呼吸器」が取り付けられました。

病院へ運んで人工呼吸器になるまで、たった「一週間」だったのです。
毎日毎日仕事帰りに病院へ行きました。
手を握り…声をかけ…賛美を歌い…祈り…聖書を読み聞かせました。
しかし、次第に顔の表情がなくなり…
手をにぎっていても、指さえも全く動かなくなりました。

ふと…
車いすを見て当時を思い出してしまいました。

父はその状態で1年生きてくれました。
きっと…私と娘の為に…
今は天で神様の元で私を見下ろして…笑っているんでしょうね

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